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Channel: スポーツナビ+ タグ:田中順也
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終了間際の劇的FK弾!田中順也のリーグ戦初ゴールにポルトガルメディアが熱狂

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日本時間12日明朝に行われたポルトガル1部リーグ第16節、スポルティング・リスボン対スポルティング・ブラガの一戦で、劇的FK弾を決めてチームを勝利に導いた田中順也。リーグ戦初ゴールとなったこの一撃を、ポルトガルメディアがこぞって紹介した。<エースから田中へ託されたFK>日本時間12日明朝。ポルトガル1部リーグ第16節、スポルティング・リスボン対スポルティング・ブラガの上位対決が行われた。先週行われたポルトガルカップ、ファマリカオン戦で、移籍後初となる公式戦フル出場を果たし、3アシストを決めたスポルティングの田中順也。ポルトガルリーグへの適応を見せつつある田中は、この日80分より途中出場。与えられた10分という少ないチャンスをものにした。 0-0で迎えた後半ロスタイム。田中がゴール前でファールを受け、自身で獲得したFKのチャンス。審判がホイッスルを吹く直前の、まさにラストプレーであった。ボールの前に立ったのは、チームのエースであるナニと、田中だった。いつもならナニがチームのFKを担当している。しかし、のちに田中が「ゴールを決めろと僕に言ったのは、ナニだった」と現地メディアに語ったように、ナニは仁王立ちをしたまま動かず、ボールに向かって走り出したのは田中であった。サムライが振り下ろした一閃。左足から蹴り出されたボールは鋭い弧を描き、ゴール左隅に吸い込まれていった。待ちに待ったリーグ戦初ゴールだ。チームメイトはすぐさま田中に駆け寄り、ゴールを祝福した。この1点がチームの決勝点となり、スポルティングは3位に浮上した。<ポルトガルの3大サッカー紙が田中を一面に掲載>翌日、ポルトガルメディアはこぞって田中の劇的弾を紹介した。ポルトガルの3大スポーツ新聞とも言える、ジョゴ紙、ボーラ紙、レコルド紙の3紙も例外ではない。田中を一面に飾り、その活躍を賞賛した。ポルトガルでもっとも読まれているスポーツ新聞であるボーラ紙は、ゴール後、天に拳を突き上げんとする田中の写真を一面に掲載。タイトルは、ゲームの最後の最後の瞬間に決めたFKということで「ラスト・サムライ」とした。小見出しには「田中の終了間際の素晴らしいFKがスポルティングを3位に導く」と書き、「ナニが僕にボールを蹴らせてくれ、忘れられないゴールを決めた」という田中のコメントも掲載した。業界2位のジョゴ紙は、田中がFKを蹴った瞬間の写真を掲載。見出しは「マンガの世界の田中」。小見出しに「日本人が、95分の卓越した直接FKで均衡したゲームに穴を開けた」と書き綴った。スポルティング寄りと言われているレコルド紙は、ゴールを決め、サポーターに向けてガッツポーズをとる田中を掲載した。こちらも田中をサムライに例え「サムライの一振り」の見出しをつけた。他にも「ゲームの最後の瞬間に、田中のFKが勝ち点3をもたらした」という小見出しや、「点を決めろと僕に言ってくれたのはナニだった」という田中のコメントを紹介。田中がクラブスタッフとお辞儀のパフォーマンスをする写真も掲載した。 3紙すべてが、同じ内容を一面に選択することは非常に稀である。3強のクラシコが行われた翌日でも、どれか1紙は違う内容を一面に採用するケースもある。それほど、田中がポルトガル全土に与えたインパクトは大きい。試合後、監督のマルコ・シウバは現地メディアに対し、「田中はセットプレーのキッカーとして高いクオリティを備えているし、いい左足を持っている。徐々に適応してきているが、それは我々チームが望んでいることだ。今日彼がしたことは以前にもしていたこと。6ヶ月が経ち、これからはもっと出場機会も増えるし、より適応していくだろう」と語った。試合出場に恵まれず、苦労していた日本人に、今後はチャンスを与えることを暗示したのである。まさに、田中は少ないチャンスを、ゴールという結果によって勝ち取ったのだ。今後も「サムライ」や「日本のツバサ」といったワードが、ポルトガルメディアを賑わすことになるのだろうか。田中順也のさらなる飛躍に期待したい。 Yuta Saito Twitter@yutasaito_pt

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